向日葵の手紙




「夏休みのうちにみんなに追いつきたいみたいで」



一応受験生だしね、と笑ったおばさん。






「この話すると…日向怒るの。だから、内緒にしてくれるかしら?」






「…はい、分かりました」





日向のあの笑顔は、嘘だったのだろうか。



あんなに真っすぐで、ひまわりみたいなあの笑顔が。




…胸がズキッと痛んだ。
< 56 / 174 >

この作品をシェア

pagetop