I LOVE YOUが聴きたくて
それから、魅麗は、宇宙の絵の話を、怜(ユウ)に話して聞かせた。

パリで見た宇宙の絵。

怜樹のアトリエで見た、怜樹の描いた宇宙の絵。

天井に、夜光絵の具で描いた、素晴らしく広がる宇宙を、魅麗は、自分自身も目を輝かせて、夢中になって、怜(ユウ)に話して聞かせた。


三歳、もうすぐ四歳になる怜(ユウ)は、魅麗の話を、夢中になって、胸を躍らせて聞いていた。

宇宙……。

無限に広がる宇宙…。

まだ、謎だらけの宇宙…。

不思議な宇宙…。


初めて聞いた、宇宙というものに、怜(ユウ)は、想像を広げる。

パパは、どんな絵を描いたのだろうと思いながら、想像を広げていくのであった。


「パパに手を振ったよ」


眠りにつく前の、怜(ユウ)の言葉。


魅麗は、驚いたが、優しく微笑んで、怜(ユウ)に、

「おやすみなさい」

と言った。

ママの優しい言葉に、安心して、眠りにつく。

今宵は、

素敵な夜空を、そして、宇宙を、夢に見るだろう。

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