I LOVE YOUが聴きたくて
『最後は、「風景の間」を、お楽しみ下さい。矢印の方へ、お進み下さい』


アナウンスは、怜樹の声だった。


アナウンスの言う通りに、魅麗と怜(ユウ)は、歩みを進めた。

「なんだか、ワクワクするね」

怜(ユウ)は、心を踊らせた。

歩いていくと、黒いカーテンで仕切られた場所に辿り着いた。

そして、その入口に、怜樹がいた。

「本日は、御来展頂き、誠に有難うございます。ここから、風景の間を、お楽しみ下さい」

そう言って、怜樹は、魅麗と怜(ユウ)にお辞儀をした。

怜樹が黒いカーテンを開ける。

魅麗と怜(ユウ)は、中へと入っていった。
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