I LOVE YOUが聴きたくて
怜樹が描いた、宇宙の絵。
素晴らしく、リアルな宇宙の絵。
魅麗は、見栄えの良い場所に飾りたくて、どの場所が良いか考えていた。
お店の中を見渡しながら、何処に飾ろうかと、探す。
何処に飾ろうかと迷っていたのだが、全く場所が決まらず、まだ飾っていなかったことを、魅麗は、思い出した。
絵をしまっておいた、大きな木箱を取り出す。それを開けると、綺麗な宇宙が現れた。

「何度見ても、綺麗な絵…」
魅麗は、そう呟きながら、そっと、絵を取り出した。すると、途端に、
「あっそうだ。あの場所に飾ろう」
と、東側の南の壁に飾ることを思いついた。横には、東側に窓があり、陽の当たる場所。魅麗は、その場所に飾ることにした。
あんなに、飾る場所を決められなかったのに、今、すぐにそう思ったことに、魅麗は、不思議に思いながらも、閃いた新鮮さを感じる。
魅麗は、大事に絵を抱えると、東側の窓辺へと歩いていった。
そして、南の壁に、絵を飾った。
真っ白な壁の背景に、まるで、本当に宇宙が浮かんでいるようだった。それほどにリアルで、とても見栄えが良かった。


魅麗は、一筋の光が現れたのに気付いた。
横の東向きの窓から、外を見る。
「わぁ…」
地平線から、朝日が顔を出した。一筋の光から、見る見るうちに、光は大きくなり、広がっていく。
太陽は、だんだんと姿を現した。
神々しい。
あっという間に、外が明るくなった。
部屋に、明るい朝日の光が差し込む。

絵の横にある、東向きの窓辺から朝日が差し込み、一直線の光が、飾った絵に当たる。
宇宙の絵を、とても眩しく明るく照らした。
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