I LOVE YOUが聴きたくて
オープン第3号のお客様は、外国人の方だった。
外国人の男女二人が、英語圏なら当たり前だが、流暢な英語を話しながら、店に入ってきた。
「How do you do?」
外国人の女性は、魅麗を見て、笑顔で言った。
「I’m very glad to meet you.」
外国人の男性は、そう言いながら、魅麗に握手をしてきて、満面の笑顔をしていた。

魅麗は、予想外のお客様に驚きながらも、こういう事もあるわよね、と、直ぐに思った。

魅麗は、初めての外国人のお客様に、心からの笑顔で、挨拶をする。
「Welcome to my shop.
I'm glad ,too.
You're always welcome .」
魅麗の言葉を聞いて、外国人のお客様は、笑顔いっぱいになる。
そして、ジャスチャーを交えながら話す。

「Thank you! You speak English very well.」
「Yes! You are good!」
外国人の方に誉められて、魅麗は、恥ずかしいながらも、とても嬉しかった。
魅麗は、喜びを伝えたくて表現しながら、お客様にリラックスして、ごゆっくりして頂こうと思い、その胸を伝える。
「Thank you very much!
Please stay as long as you like.」
「Oh!
Thank you!」
そう言うと、外国人のお客様は、店内の奥へと歩いていった。

「Oh!
beautiful!」

綺麗にディスプレイされた雑貨たちを見ながら、外国人のお客様は、ジャスチャー交じりに、楽しく会話をしている。
先にお店に来ていた、小さなお客様たちは、入ってきた外国人を見て、目を丸くしながら、
「ママ、外人さん、ねぇママ!」
「すっげー。外人が来た!」
「ねぇ、ねぇ、あの人たち、何しゃべってるの?」
と、次々に聞いている。
「ジロジロ見ないの!」
子どものママは、注意をする。
「なんで?」
ママが返事をしないでいると、子ども達は、もう一度尋ねる。
「なんでー?」
「自分はどう思う?ジロジロ見られたら、どーう?考えて」
子ども達は、急に小声になって、子ども同士で話す。
「どう思う?」
「嫌だなぁと思う」
「うん」
< 40 / 200 >

この作品をシェア

pagetop