Ｉ ＬＯＶＥ ＹＯＵが聴きたくて

再会

今日は、久しぶりに定休日をとった。

魅麗は、入口をでて、お店のドアのプレートを、【定休日】に変える。

「ママ～」

三歳の怜(ユウ)は、一生懸命に箸を使い、自分で朝御飯を食べながら、魅麗を呼ぶ。

自宅とお店は繋がっているのだが、怜(ユウ)は、お店がお気に入りのようで、いつも、お店に行っては、自分サイズのきのこ模様のテーブルで過ごす。

「ん？なぁに？」

忙しくしていたのだが、自分も朝御飯を食べようと、お盆に乗せて運びながら、魅麗は返事をした。
そして、怜(ユウ)の隣に座る。

「今日は、お店お休み？」

「うん、そうよ。お休み」

「幼稚園も、お休み？」

「幼稚園は、お休みじゃないけど、ユウは、今日は、お休みね」

「どして？休んでいいの？」

「今日は特別ね。幼稚園を休まない、おりこうさんのユウへ、ご褒美」

「ご褒美？」

「そう。ご褒美」

「やったぁ！」

「今日は、ママもお休みだから、一緒に過ごそうね～」

「うん！」

怜(ユウ)は、力いっぱい元気に返事をした。


今日は、快晴！

秋に珍しく、雲の少ない空に太陽が現れて、眩しい日差しが差したので、久しぶりのとても良いお天気に、朝から、掃除や洗濯が捗った。

魅麗が、裏で、洗濯物を干していたら、中のきのこの椅子に座ったままでも、大きな出窓から姿が見えるのに、怜(ユウ)は、魅麗の姿を探して外に出てきたので、魅麗は、洗濯物を干し終えると、怜(ユウ)と【だるまさんがころんだ】をして遊んでいた。

暫く遊んでいると、怜(ユウ)が疲れた様子になったので、魅麗は、怜(ユウ)と、お店の中へ入ると、きのこのテーブルのそばに小さいサイズのベッドを置いて、怜(ユウ)を寝かしつけた。

この場所だと、外の物干しの所にいても、大きな出窓から見える。

怜(ユウ)が、すやすやと眠りについたので、魅麗は、干してある布団を叩きに、外へと出た。