I LOVE YOUが聴きたくて
魅麗は、天気の良い中、広い裏庭で、力いっぱい思いきり、干した布団を叩く。
「わぁー最高!」
布団を叩きながら、高台から、風景を見渡していた。
魅麗の自宅&お店のあるこの場所は、街の大通りの坂道の途中にあり、出島のように飛び出た高地に建っているので、街の景色が一望に見渡せて、とても見晴らしが良く、非常に眺めが良い。
そこへ行くには、街の大通り沿いの階段をあがるとたどり着くのだが、飛び出た高地に一件だけ建っているので、独立していて、別世界を感じさせる。
階段を上がらないと辿り着けない場所だが、建物がきのこの型のきのこ模様なので、一際目立ち、山からの坂道からも、下にある街からも、どこからでも見えて、すぐにわかるのであった。
「お昼過ぎたし、そらそろ取り込もうかな。怜(ユウ)を起こして、お昼御飯を食べさせなくちゃ」
そう言いながら、魅麗は、風景を眺めがながら、両手を伸ばし、大きく深呼吸をした。
「風の匂い、した?」
「え?」
聞き覚えのある声がしたので、魅麗は驚いて、硬直したままになった。
聞き覚えのある声に、時間(とき)が止まったように、体が固まる。
魅麗が、とっても知っている声だった。
「ねぇ。風の匂い、した?」
再び聞こえた声に、現実なんだと、理解する。
【でも、何故!?】
魅麗は、戸惑う。
【どうして!?………どうして、あの人の声が、私の後から聞こえるの!?】
魅麗は、振り返ることもできず。
確かめる勇気もなく。
「わぁー最高!」
布団を叩きながら、高台から、風景を見渡していた。
魅麗の自宅&お店のあるこの場所は、街の大通りの坂道の途中にあり、出島のように飛び出た高地に建っているので、街の景色が一望に見渡せて、とても見晴らしが良く、非常に眺めが良い。
そこへ行くには、街の大通り沿いの階段をあがるとたどり着くのだが、飛び出た高地に一件だけ建っているので、独立していて、別世界を感じさせる。
階段を上がらないと辿り着けない場所だが、建物がきのこの型のきのこ模様なので、一際目立ち、山からの坂道からも、下にある街からも、どこからでも見えて、すぐにわかるのであった。
「お昼過ぎたし、そらそろ取り込もうかな。怜(ユウ)を起こして、お昼御飯を食べさせなくちゃ」
そう言いながら、魅麗は、風景を眺めがながら、両手を伸ばし、大きく深呼吸をした。
「風の匂い、した?」
「え?」
聞き覚えのある声がしたので、魅麗は驚いて、硬直したままになった。
聞き覚えのある声に、時間(とき)が止まったように、体が固まる。
魅麗が、とっても知っている声だった。
「ねぇ。風の匂い、した?」
再び聞こえた声に、現実なんだと、理解する。
【でも、何故!?】
魅麗は、戸惑う。
【どうして!?………どうして、あの人の声が、私の後から聞こえるの!?】
魅麗は、振り返ることもできず。
確かめる勇気もなく。