I LOVE YOUが聴きたくて
~ キーン コーン カーン コーン ~
放課後のチャイムが鳴り、学生たちは、一斉に部活に向かったり、下校をしていく。
「あ!」
「何?どうしたの?」
「忘れ物した!ごめん泉、先に行ってて。すぐに追いつくから。」
「あぁ、うん」
綾は、教室に引き返した。
廊下を友達と歩いていた修は、クラスメイトの綾が駆けてくるのを見て、友達と話をしながらも、そっと目で追う。
綾は、人がいるのはわかったが、男子が二人だし、自分には関係ないので、修の視線に気付くこともなく、通りすぎた。
修は、通りすぎた綾をなんとなく目で追い、すぐに友達の話に耳を傾ける。
だが、やはり、駆けていった綾のことが気になって、修は、友達に言った。
「あ、悪い。先行ってて」
「どうした」
「忘れ物」
「あぁ、わかった」
あっさりと歩みを進める友達を横目に、修は、綾が駆けていった後を追った。
姿の見えない綾を探す。
方向が、教室の方だったので、修は、ふと、教室の出入口付近の廊下で足を止めた。
ガタン
教室の中から、音がした。
「あった!」
中から、綾の声がした。
教室にいることを、修は知る。
と、その途端、中から、綾が出てきた。
「きゃっ」
修が、教室を出た所にいたので、綾は、ぶつかりそうになって声をあげた。
とっさに避けた拍子に、綾は、尻餅をつきそうになる。
「あ!ごめん!」
修は、反射神経良く、軽やかに綾の腕をつかんで、自分の方に引き寄せて支えた。
綾は、ぶつかりそうになってびっくりしたのと同時に、修を見て、目を丸くする。
放課後のチャイムが鳴り、学生たちは、一斉に部活に向かったり、下校をしていく。
「あ!」
「何?どうしたの?」
「忘れ物した!ごめん泉、先に行ってて。すぐに追いつくから。」
「あぁ、うん」
綾は、教室に引き返した。
廊下を友達と歩いていた修は、クラスメイトの綾が駆けてくるのを見て、友達と話をしながらも、そっと目で追う。
綾は、人がいるのはわかったが、男子が二人だし、自分には関係ないので、修の視線に気付くこともなく、通りすぎた。
修は、通りすぎた綾をなんとなく目で追い、すぐに友達の話に耳を傾ける。
だが、やはり、駆けていった綾のことが気になって、修は、友達に言った。
「あ、悪い。先行ってて」
「どうした」
「忘れ物」
「あぁ、わかった」
あっさりと歩みを進める友達を横目に、修は、綾が駆けていった後を追った。
姿の見えない綾を探す。
方向が、教室の方だったので、修は、ふと、教室の出入口付近の廊下で足を止めた。
ガタン
教室の中から、音がした。
「あった!」
中から、綾の声がした。
教室にいることを、修は知る。
と、その途端、中から、綾が出てきた。
「きゃっ」
修が、教室を出た所にいたので、綾は、ぶつかりそうになって声をあげた。
とっさに避けた拍子に、綾は、尻餅をつきそうになる。
「あ!ごめん!」
修は、反射神経良く、軽やかに綾の腕をつかんで、自分の方に引き寄せて支えた。
綾は、ぶつかりそうになってびっくりしたのと同時に、修を見て、目を丸くする。