本当のきもち。
お父さんの10年前の電話番号

変わってるなんて分かってるし

何をどういえばなんてわからない

ただ震える私の手が淡々と番号を押していく

プルプルプルプル…

びっ!

「…お父さん?」

「……………」

なにもむこうからは聞こえなかったけど

間違いない…電話のさきにはお父さんがいる

「お父さん…お母さんが死んでるってしってる?」

私は声をなるべくだしていった
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