本当のきもち。
「はなして…私もう嫌」

「お父さんのことはもういいのか?」

「いい…もう十分分かった」

「何が?」

「お父さんは私のことなんてどうでもいいこと」

「分かってない!」

「どうして…」

「それはお前があがってきたらいうだからちゃんとつかまれ」

「嫌!」

「「香織!」」

彼方と誰かの声が混ざった

その人の顔が見える

「お父さん…」
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