本当のきもち。
「…こちらに」

そして私は看護士さんに連れられて少し特別な雰囲気の部屋にきた

そこには頭にぐるぐると包帯をまいて

まるでただ眠ってるかのように目をつぶるお父さんがいた

横に医者らしき人もいた

「…植物状態からも回復はするんですよね」

私は混乱しながらもはっきりといった

「…可能性は低いです。」

残酷なくらいに響く医者の声

「少しならありますか?」

「少しならありますただ…」

「だったら助けてください!」

低くてもいい

可能性があるならば

「お父さんを助けてください」
< 161 / 208 >

この作品をシェア

pagetop