本当のきもち。
「俺は香織を忘れない。愛してるそう書いていました」

「…そう」

「馬鹿みたいですよね愛してるなんて子供にむけて」

「………」

「私お父さんにレイプされかけたんです」

「えっ?」

「恨みました。お父さんは私の顔すら覚えてないうえにこんなことしてると思ったら

でもお父さんは私に手紙を渡すためにあんなことしたんです

それに気づかなくてお父さんにひどいこといった」

「そんなことが…」

「はい…」

「だからまだあきらめたくない…ってことね」

「…はい」

「…でも香織ちゃんのなかでもう答えはでてるよね…手紙の返事といっしょの」

「………」

もっとちがうことをいいたかった

でも

「……私も……お父さんを…忘れない」

「香織ちゃん…」

この言葉しかでなかった
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