本当のきもち。
「南彼方…」

またか…

「篠原…」

はぁなんで…せっかく忘れかけてたのに

ていうかなんだこいつ

南彼方は大きな荷物を持って南彼方らしくない少し派手な服を着ていた

「何してるの?そんな荷物もって」

正直そこまで興味はなかったけどなんとなく聞いてみた

「えっあ…散歩しにきたんだ!」

「…………」

もう少しマシな嘘ないんかよ

私があからさまに疑いの眼差しをむけたら

南彼方はすごくキョドってあたふたしていた

「まぁいいよいえない事情もあるんだろうし」

「いえなくなんかないけど…」

「じゃあ教えてくれるの?」

「それは」

またキョドりだす南彼方が面白くてつい笑ってしまった

南彼方はボーゼンと私を見てきたそしていたずらっぽい顔で

「笑った!」

っていった

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