本当のきもち。
だからなのか

私はよく理解できなかった

さっきまで生きていたお父さん

たとえ植物状態でも心臓はうごいてたお父さん

なのにほんのわずかな時間で

心臓がうごいてなくて

もう目を覚ますことは確実にない

さっきまでとまったく変わらず寝てるお父さん

そっとふれても人間の暖かさはなく

冷たかった

呼吸器の音はもうなくて

シーンと静かになっていた

「忘れないよ…絶対…私の命育ててくれて守ってくれてありがとう…ありがとうお父さん」

そして心から湧き出た感情

「私もお父さんを愛してるよ…」

さっき泣いたぶん私は泣かないで

笑顔でいった
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