Star☆Hunt〜*スター・ハント+゚・*〜
「ミチル。ちょっと話があるの。いい?」

部屋に戻ろうと階段を上りかけたところを、ママに呼び止められた。

夏休みも近いし、毎年行ってる旅行の話かと思ったら−マジメな顔。


何となく、嫌な予感がしたんだ。

あたしを見上げる、なぜか泣きそうなママの顔を見て。



………思えば、この夜が全部の始まりだった。


ママのあとについてリビングに戻ったあたしは、タンクトップにスウェットのズボンといういでたちで、人生ひとつ目の大・分岐点に臨むことになってしまった。


< 10 / 34 >

この作品をシェア

pagetop