Star☆Hunt〜*スター・ハント+゚・*〜
昨日。
彼とアヤコは手をつないだ。
まんまと愛を手に入れて、2人はあたしに背を向けて遠ざかって行った。
…トモダチだと思ってたやつに恋を横取りされる。
恋愛モノの定番!な失恋だった。
そうやって、あたしの手は満たされるどころか、すかすかした穴が一つ増えた。
…いや。アヤコはトモダチだ。
彼女の愛とあたしの愛が、ぶつかってしまっただけ。
彼女は、まだちゃんとあたしの手の中にいる。
…もっとも、アヤコはとっくに手をはなしたつもりかもしれないけど。
でも…なくしたくない。
手に入らなかった愛で、大切なトモダチを失うなんて、バカらしい!!
……あたしバカだ。
今朝、教室につくとアヤコの机に向かった。
当然のことだけど、アヤコは気まずそうに目を伏せた。
…そのしぐさで、あたしの作り笑顔はゆるんだ。悲しくて、自然と笑えた。
大丈夫。あなたがなくすものはもうないんだよ、ミチル。
『−よかったじゃン、アヤコ!!』
彼女は顔をあげた。大っきな目を、倍くらいに見開いて。
『あたしさ、アイツのこと好きみたいなこと言ったじゃん?あれ、そんな本気じゃなかったから。
ゴメンね、なんか余計な気ぃ使わせて。』
前の晩寝ないで考えたセリフが、一文字も間違えずにするすると出てくる。
『アヤコがアイツのこと好きなんて、全然わかんなくて…あたし、軽いノリでややこしいこと言っちゃったね。ゴメン。
うまくいってよかったぁ!
幸せになってねッ★』
言いきった。
アヤコも笑って、あたしたちはトモダチに戻って、彼はあたしを見ることもなく、あたしも彼に話しかけることもなく、真新しいカップルは幸せな未来にこぎ出して、あたしは結局ひとりになった
……あたしはバカだ。
結局、愛にウソをついたんだ。
アヤコの偽りと、なんにもちがわない。
彼の名前は言わない。
ほかならぬあたしのせいで、思い出したくもない名前になってしまったから。
彼とアヤコは手をつないだ。
まんまと愛を手に入れて、2人はあたしに背を向けて遠ざかって行った。
…トモダチだと思ってたやつに恋を横取りされる。
恋愛モノの定番!な失恋だった。
そうやって、あたしの手は満たされるどころか、すかすかした穴が一つ増えた。
…いや。アヤコはトモダチだ。
彼女の愛とあたしの愛が、ぶつかってしまっただけ。
彼女は、まだちゃんとあたしの手の中にいる。
…もっとも、アヤコはとっくに手をはなしたつもりかもしれないけど。
でも…なくしたくない。
手に入らなかった愛で、大切なトモダチを失うなんて、バカらしい!!
……あたしバカだ。
今朝、教室につくとアヤコの机に向かった。
当然のことだけど、アヤコは気まずそうに目を伏せた。
…そのしぐさで、あたしの作り笑顔はゆるんだ。悲しくて、自然と笑えた。
大丈夫。あなたがなくすものはもうないんだよ、ミチル。
『−よかったじゃン、アヤコ!!』
彼女は顔をあげた。大っきな目を、倍くらいに見開いて。
『あたしさ、アイツのこと好きみたいなこと言ったじゃん?あれ、そんな本気じゃなかったから。
ゴメンね、なんか余計な気ぃ使わせて。』
前の晩寝ないで考えたセリフが、一文字も間違えずにするすると出てくる。
『アヤコがアイツのこと好きなんて、全然わかんなくて…あたし、軽いノリでややこしいこと言っちゃったね。ゴメン。
うまくいってよかったぁ!
幸せになってねッ★』
言いきった。
アヤコも笑って、あたしたちはトモダチに戻って、彼はあたしを見ることもなく、あたしも彼に話しかけることもなく、真新しいカップルは幸せな未来にこぎ出して、あたしは結局ひとりになった
……あたしはバカだ。
結局、愛にウソをついたんだ。
アヤコの偽りと、なんにもちがわない。
彼の名前は言わない。
ほかならぬあたしのせいで、思い出したくもない名前になってしまったから。