*隣の席*
最悪だああああああ!!!!
今の席、結構宮内くんと近くてベストな位置だったのに!
また近くの席になれるかな…?
前みたいに教室の端と端にはなりたくないよ…
そんなことを思いながらくじを引いた。
呪いでもかけるかのような勢いで念じながら...。
周りが若干引き気味だったのには気付かないフリをしておこう。
―――あたしの席は、廊下側の一番後ろの席。
隣、誰だろ?
そう思っていたあたしの目の前に、あり得ない人がいた。
「沢木田、よろしく!」
そう言って、眩しい笑顔をみせた人は…
「み、宮内くん!席ここなの?」
「ん。だからよろしく!」