燃えろ!演劇部2011
言えることはちゃあんと言ったが、こっからどうするかな・・・。社員を人質にとられてちゃあどうしようもねぇし、正直ヤバいな!
ガッシャアァーン
「な、なんだぁーっ!!」
パンパンッ
「ふぅ、大丈夫か?正豊!」
お前は、お前は・・・!
「甘蔵!てぇかアントン!」
「チッ! チッ! YES I AM! チッ♪ チッ♪」
くぅ~っ、コイツが来てくれたってぇのはありがたいぜ!
「アントンだと!?藤林グループヨーロッパ方面総取締役のアントンドルチが何故ここに!?」
「いやこの男が来たからとこっちにゃあ人質がいるんだぜ?なんとかなるだろ!」
「おーそうか!さすがお前頭イイじゃあねぇの!オーオー!いくらお前が来てもこっちにゃあ本社全社員って人質がいるんだぞぉ!?」
「人質?そりゃあ応接室に詰め込んでた全社員のことかぁ?」
「なっ!アンタ何故それを!」
「ったく、脳ミソパープリンじゃあないのォん?このオレ様がそんなのも知らずに窓から不法侵入したと思うのォ~?何言ってるか知りたいなら社内カメラで応接室内と応接室前を見ろよ?」
なんだ?アントンのあの勝ち誇った顔つきは!いやアントンの性格からして何かとんでもないことをしでかしたに違いない!
「おい、ちょっとカメラ回せ!あの男は人質を知っていた!まさかってこともある!」
「お、おう!」
カチャンッ
な、なんだとマジかこりゃあ!!
「人質がいない!しかも仲間が全員倒れてる!まさか・・・!あッ!なんだあの3人組は!」
勝ち誇った顔つきはこれのせいだったか。あの3人を用意してたとはな。やれやれだぜ。
『おーいアントン兄見てるかァ~?無事3人の仕事は完結だぜ!後は正豊のバカと社長室のゴミ掃除やれよな!』
ブツッン
「へっへっへっへっへっま…またまたやらせていただきましたァン!」
さすが我が義弟!兄弟と協力してこんなことするとはな!
「ありがとなアントン!」
「いいってことよ兄貴!」
「じゃあお仕置タイムといこうや!」
「賛成♪」
「もしかしてオラオラですかーッ!?」
「YES! YES! YES! "OH MY GOD"」
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