Love&you

「……っ…優人、さ…」




あたしは泣きそうになりながらも優人さんの名前を呼ぶ。




そうでもしないと…ホントに壊れちゃいそうだったから。




「乃愛……」




優人さんは目尻に浮かんだ、あたしの涙を親指で優しく拭う。




「……このまま…乃愛を奪ってもいい?」




至近距離で囁かれて、心臓がバクバクと鳴る。




あたしは目を泳がせながら、優人さんを遠慮がちに見た。




そして……




「あたしのこと…奪っちゃって下さい…。」




あたしは赤くなりながらも呟いた。




< 12 / 14 >

この作品をシェア

pagetop