君の声
キーンコーンカーンコーン…

「起立、きよつけ、礼!」

号令係の呼びかけに沿って、1学期が幕を閉じた。

「海音、部活頑張れよー☆」
「うん。美香もなー♪」

あたしは今日も、美香と明るくサヨナラをして教室を後にした。
不意に前を横切る真斗を目で追いかけている。

真斗とも、美香と同じようにサヨナラ出来たら良かったのにと…心の中で泣いた。


あたしは忘れなきゃいけないのに、いつになったら楽になるだろう...


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