新撰組恋絵巻(完)
「ん、神楽ちゃん…おはよう」
すると沖田さんも目を覚ました。
まだ少し寝ぼけているのか声や仕草が妙に色っぽい。
「おはようございます、沖田さん」
「昨日はよく眠れた…?」
「はい、お陰さまで。あの…そろそろ離してもらってもいいですか?」
私はもごもごと口を開く。
「え~?どうしようかな」
しかし、そんな言葉とは裏腹に沖田さんはすんなり私を離してくれた。
「多分、今日は君にできる仕事を手伝ってもらうことになるかな」
沖田さんは軽く伸びをしながらそんなことを呟く。