新撰組恋絵巻（完）

「どうしても呼ばないって言うなら…その口塞いじゃうかもよ？」




「な、なな何言ってるんですか!?冗談ですよね？」







こんなに焦ってる神楽ちゃん見たの初めてかも。







もっと苛めたくなるなあ（黒笑）







「言葉通りだよ。本気かどうか確かめてみる？」





「い、いえ結構です!!沖田さん…じゃなくて総司の気持ちは十分すぎるほど分かったから!!」








……なんかそこまで拒絶されると、さすがの僕でもヘコむんだけど。







「なんだ。やればできるじゃない」





「……総司っていい性格してるよね」






「土方さんほどじゃないよ。あの人の方が絶対僕より性格悪いし」






「またそんなこと言って」






――君の笑顔を僕だけのものにできたらいいのに。









そんな僕の気持ちを神楽ちゃんは知る由もない。