新撰組恋絵巻(完)
しかし、そんな反応を見せたのは総司だけではなかった。
「西崎だよな?」
私の姿を一目見ようと部屋に押しかけてきた三人組。
一番最初に口を開いたのは永倉さんだった。
「永倉さんまで総司と同じこと言わないで下さいよ」
「いや~、だってよ…俺が想像してたのとだいぶ違っててだな」
どれだけ恐ろしい姿を想像してたんだ、この人は。
「なんつうか…その姿のお前って色気が半端ねぇよな」
平助が頬を掻きながら照れくさそうに言った。
しかし一番恥ずかしい思いをしてるのは紛れもなく私だ。
「確かにその姿を拝めるのが一夜限りってのは勿体ねぇかもな」
原田さんの言葉に永倉さんと平助はうんうんと頷く。