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嬉しかった。
こんなに好きなのはあたしだけじゃなくて、湊もなんだって思えたから。
あたしの思いだけの一方通行じゃないって。
ちゃんと両思いなんだって・・・。
「ね?やっぱり湊って理想の彼氏だよ!」
と翌日あたしは学校で菜乃香に昨日の出来事を熱弁していた。
だってあの日から菜乃香は湊を避けてるんだもん。
朝のあのやり取りだって、あたしが学校に来るとどっか行っちゃうからなくなってしまった。
結構好きだったんだけどな・・・。
だから、菜乃香に湊の良い所を認めてほしくて、あたしは説得しているんだけど・・・。
「あっそ」
と、さっきから愛想のない返事だけ。
確かに最初から菜乃香は、湊のこと毛嫌いはしていたけど、本気で嫌っているようには見えなかった。