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分かんないよ・・・二人とも。
「・・・ありがとう」
でもとりあえず、平静を装ってあたしはカフェオレを受け取った。
「あ、そう言えばさ4日後じゃない?アイツの誕生日」
「え、あ、うん。そうだね」
「楽しみにしてるんじゃない?きっと。何か予定は考えてんの?」
「ううん、まだ何も。中々思いつかなくて・・・」
誕生日・・・・・
そっか。
4日後は湊の誕生日だったんだ。
「ま、アイツの場合アンタがいれば他に何もいらないだろうけどね」
決めた。
その日に、湊と別れよう。
菜乃香の言葉も聞かずに、あたしは湊ととの別れのことで頭がいっぱいだった。