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「和樺ちゃん、お願い。ホテルに行ってあげて?湊、あなたのこと待ってる!」


「・・・・・・・・はい」




あたしは携帯を切ると、すぐに支度をして家を出た。



現在9時半。



湊と別れてからもう数時間たってる。

湊、どんな思いであたしを待ってるのかな?




人ごみをかき分けるように、ホテルの道を急いだ。

















ピンポーン────────・・・



ホテルに着いて、部屋に行きチャイムをならした。



ガチャッ



「・・・・・あ、わ、和樺・・・?」


「湊、お待たせ。・・・・・入っても?」


「和樺・・・・・・あぁ、どうぞ」



湊が予約してくれたホテルは、リゾートホテルまではいかないけど、都内でも有名なホテルだった。



そのホテルでは、何室かキャラクター部屋があることも売りだった。



その中には、ディズニープリンセスの部屋があり、ディズニー好きのあたしのことを考えて、その部屋をとってくれたらしかった。



こんなに色々、計画してくれてたなんて、全然思ってもみなかった。




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