Ｂｅｔ
｢最初の賭けはやっぱり傷ついたけど、でも、付き合うときには、ちゃんと断ってくれたんだもんね。それって、あたしのことを本気に想ってくれたからでしょ？」



それに、賭けの報いは付き合っている間中、罪悪感で辛い思いをして受けてるんだから。




｢ちゃんと話してくれてありがとう。今、湊があたしのこと本気で好きになってくれてることが、あたしは嬉しいよ｣


｢和樺･････。ありがとう。俺、和樺のことこれからも大切にするから。和樺のこともう泣かせたりしないから｣


｢うん。湊のこと信じてるから、これからもよろしくね？｣




その後はもう湊は声にならないみたいで、あたしの首元に顔を埋めていた。



いつも余裕で、あたしばっかり彼を好きなんだと思ってたけど、違ったんだね。



あたしと一緒にいる間、いつも苦しかったんだ。



それは、彼が本気であたしを想ってくれて愛してくれていた証拠だよね。



それが聞ければ、あたしは満足だよ。



幸せだよ。







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