ただ、しあわせ
運命なんて大げさだけど、きっと人と人との出会いは、そんな風に繋がってるんだ。


「愛海、おいで」


茶色の色のエプロンをした恭介が寝室のドアを開ける。


それに返事をして、寝室を出た。


「わ~おいしそ」


リビングのテーブルの上には、トーストとハムエッグ、フルーツヨーグルトとコーヒーが準備されていた。


「いただきます」


恭介が作ってくれる朝ごはんは、特別おいしい。


「ねえ」


「ん?」


コーヒーのカップに口を付けながら、目線だけを私に向ける恭介。


「ありがとう。なんか、すっごく幸せ」


「どういたしまして」


今まで生きてた中で、恭介との出会いが一番私の大切な出来事。


ただただ、幸せをいっぱい感じてる。









……END
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