ロンリーウルフ

あたしは車を走らせた。

行き先は特に決めていないが、さすがにお腹が空いてきた。

「ねえ、レイヤ」

「なんだよ」

「あたしさ、やってみたいことがあるんだけど」

「あっそ、何?」

「ドライブスルー」

レイヤはハハッと笑って、タンクトップから伸びる筋肉質な腕を肘掛にかけた。

「いいんじゃね?」

そろそろ暗くなってきた。

今日のディナーは、車内でファストフードに決定だ。

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