ロンリーウルフ

そのままバランスを崩すと、必然的に手が彼の顔の横に。

なに、この体勢。

あたしが寝込みを襲ってるみたいじゃない。

レイヤは特に驚いた顔などしなかった。

突然伸びてきた腕。

強い力で引き付けられる。

押し付けられるように強く抱き締められ、上手に息ができない。

熱のせいで、熱い。

薬が効いてきたのか、汗でさっきより服がびっしょりだ。

着替えさせなきゃ。

そう思ったとき、体に電流が流れた。

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