遠距離恋愛
秋〜最後の体育祭〜
月日が立ち9月。
暑い夏が過ぎ
蝉が鳴り終わっている頃
小学校最後の体育祭があった。
あたしの予想とは遥かに違って
6の2は裕達が盛り上げて
いいクラスになっていた。
体育祭決めで
裕は赤組の副団長になった。
あたしは白組の一般的な人。
6年生は盛り上がっていてそんなこんなで体育祭が始まった。
結果、白組は負けた。
最後だったからみんなで
泣きじゃくりながら帰った教室には裕が大喜びしていた。
「俺が応援頑張ったから
勝ったんだぞ〜
うらやまだろw」
そう裕は言った。
確かに応援をしている裕はキラキラしていてかっこよかった気がした。
悔しかったけど
裕に言われて悔しくはなかった。
不思議に思っていたあの頃。
あたしは体育祭で裕に惹かれていたのかもしれない。