永久の灯火†久遠の祈り
「それはさておき、先程の件もあり夏木さんについて少し調べさせていただきました。書類によると記憶喪失ということになっていましたが、本当ですか?」
紗奈は真剣な面持ちで莉人に尋ねた。
「あぁ。さっきまでそのことを話してたんだ」
莉人の回答に紗奈と京一は目を見合わせ頷いた。
「やはり過去に魔法と関わっていたと考えるのが妥当ですね」
「そうでもなきゃあんな芸当出来るはずがない」
「あんな芸当?」
京一の言葉に首を傾げる莉人。それを見て京一は説明を加える。
「実習室で坂城の魔法を打ち消しただろ?あの時呪文を唱えることもなく一瞬で魔法を発動させた」
紗奈がさらに説明を加える。
「呪文を唱えずに魔法を使うことを『詠唱破棄』、瞬時に発動させることを『高速発動』と言います。詠唱破棄を行うためには一度その魔法を使用していることが絶対条件なんです。例外はありえません」
「つまり夏木は過去にあの魔法を使っているってことだ」
莉人はポカン口を開いて聞いていたが、紗奈と京一の視線を感じて慌てて口を閉じた。
紗奈は真剣な面持ちで莉人に尋ねた。
「あぁ。さっきまでそのことを話してたんだ」
莉人の回答に紗奈と京一は目を見合わせ頷いた。
「やはり過去に魔法と関わっていたと考えるのが妥当ですね」
「そうでもなきゃあんな芸当出来るはずがない」
「あんな芸当?」
京一の言葉に首を傾げる莉人。それを見て京一は説明を加える。
「実習室で坂城の魔法を打ち消しただろ?あの時呪文を唱えることもなく一瞬で魔法を発動させた」
紗奈がさらに説明を加える。
「呪文を唱えずに魔法を使うことを『詠唱破棄』、瞬時に発動させることを『高速発動』と言います。詠唱破棄を行うためには一度その魔法を使用していることが絶対条件なんです。例外はありえません」
「つまり夏木は過去にあの魔法を使っているってことだ」
莉人はポカン口を開いて聞いていたが、紗奈と京一の視線を感じて慌てて口を閉じた。