永久の灯火†久遠の祈り
「莉人って何者?」

心優が笑い混じりに尋ねた。

「実は天才魔法使いだったりしてな!」

それに壱夜が便乗する。

「莉人が天才魔法使い?」

心優と壱夜は莉人の顔をジーッと見つめた。見つめられている莉人は後込みする。

「絶対違うって!オーラがないもん!」

壱夜の肩を叩きながら爆笑する心優。

「断言するのは早いと思います。可能性が無いわけではありません」

「仮にもFだしな」

紗奈と京一に言われ心優と壱夜は改めて莉人を見つめた。

「そうだよね。莉人はE同然だけどFなんだよね」

「お前俺と同じと見せかけといて実はFなんだよな。仮にもだけど」

「あぁ、莉人は仮にもFだ」

「あのさ、『仮にも』とか連呼されたらいくらあたしでも傷つくんだけど!『仮にもF』ってことは認めるけど……」

口々に『仮にも』と言われあからさまにヘコむ莉人。その姿を見て壱夜が吹き出したのを発端に笑いが伝播する。

最終的には莉人も笑い、まるく収まった。



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