永久の灯火†久遠の祈り
「とにかくッ!この子を連れて帰れば、あたしたちのミッションは終了!さ、本部に戻ろッ!」

「どうやって?」

上機嫌で意気込んでいたユノにゼロが水を差す。

「ぐッ。それは……。てかそれを考えるのがゼロの役目でしょッ!!」

ユノにバシッと叩かれ、ゼロは顎に手を当てて低い唸り声を上げた。

「そうですね……。あ。星霊喚びますか?」

「ナイスアイディアッ!もちろんゼロが喚んでくれるんだよねぇ?」

にっこりと笑顔を浮かべるユノにゼロは心底嫌そうな顔をした。

「何ぃ、その顔?文句あるぅ?」

「…………別に」

「ムッ!ゼロのくせにそういう態度とるなんてッ!!」

ゼロの態度が気に入らないユノは頬を膨らませて睨み付けた。

その時、睨み合う二人の間に光が射し込んだ。

「何!?」

ユノの纏う雰囲気がまた冷静なものに変わった。


光の中から現れたのは一匹の黒い獅子。

『これ以上我が主に近付くな』

獅子は今にも襲い掛かりそうな勢いで二人を威嚇する。

「主人の危機を察して自ら出てきたってところ?」

ユノがそう言うと、二人はいつでも戦えるように構えた。



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