永久の灯火†久遠の祈り
星霊と謎の声に挟まれ絶体絶命に陥ったユノとゼロ。

「ユノ、どうしますか?」

「どうするって言われても……」

「大人しく退くと言うのなら、危害は加えない」

小声で話す二人の前に、謎の声の主が木陰から姿を現した。

それはまだ十歳程度の幼い少女。

「子供ッ!?」

ユノとゼロは目を見開き、驚きを隠せないようだ。

「お前もそのつもりだろう、レオ?」

固まっている二人を無視し、無表情で黒獅子に問い掛ける少女。

『フンッ』

黒獅子は答える代わりに顔を逸らした。

「い、今レオって言ったよね?」

「えぇ、間違いなく」

黒獅子を見てユノとゼロが青ざめる。

「レオって十二星霊のレオ……?」

『あぁ』

青ざめている二人に、黒獅子はゆっくりと頷く。

「……ユノ、ここは退くことをお勧めします」

「い、言われなくてもッ!」

ゼロが地に手をつけると、二人を囲むように光が紋様を描き出した。

「今日はこの辺にしといてやる。次は覚悟しとけよ!!」

ユノが捨て台詞を吐くと、二人は光に飲み込まれ、光と共に消えた。



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