永久の灯火†久遠の祈り
「あー!わけわかんッ!!誰でもいいから一から順に説明してくれーッ!!」

莉人は思考回路が限界を迎えて痛み出した頭を抱えて項垂れた。

「随分豪勢な独り言だな」

突然響いた莉人以外の声。


ん?

この声どこかで聞いたような……。


振り向くとそこにいたのは、





「……ちっちゃッ!!」





子供だった。

「本人を目の前にして侮辱の言葉をほざくとは、全く不躾な奴だな、夏木莉人」

目をぱちくりさせている莉人の前を素通りする女の子。


堂々とした歩きで、なんとも偉そう……。


「残念だが、偉そうではなく、偉いんだ」

「ッ!?エスパー!?」

「お前の考えていることなど、読まずとも分かる」

無表情の少女は奥のデスクの前で止まり、振り返った。

透き通るような色白の肌に、軽くウェーブのかかったブロンドの髪、深い藍色の瞳。それはまるで人形のようだ。


うっわッ。
桁外れに可愛いんだけどッ!!
何この美少女ッ!


「はぁ……。間抜け面」

莉人のアホ面を見て少女は溜め息を吐いた。



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