永久の灯火†久遠の祈り
「……ハッ!」
少女の可愛さに心奪われていた莉人がやっと我を取り戻した。
「ヤバイヤバイ。あたしはそっちの趣味はないって!!」
手を左右に振り、必死に否定する。
少女はそんな莉人を無視してデスクの上に置いてある書類に目を通していた。
「もう気がすんだか?」
「あ、はい。スンマセン」
少女は顔を上げ、莉人を見据えた。その鋭い目線に莉人はごくりと息をのむ。
「まずお前が一番気にしているここだが、『魔法学園アナスタシア』。つまり魔法使いの学校だ。そして私はこの学園の長だ。したがって私の言葉は絶対だ」
「…………………………はぁ?」
莉人は明らかに理解出来ていないという顔をしている。
「魔法?長??……出来れば、もう少し詳しく――」
「説明すると長くなる。何より私が面倒だ」
困惑する莉人を少女もとい学園長は冷たく突き放した。
「徐々に学んでいけ」
「でも――」
まだ納得していない莉人はじろりと睨み付けられて黙らざるを得なかった。
「……わからないことはそいつに聞くといい」
「え?」
学園長の目は莉人の足元を見ていた。
莉人が下を見ると、そこにいたのは小さな黒猫だった。
少女の可愛さに心奪われていた莉人がやっと我を取り戻した。
「ヤバイヤバイ。あたしはそっちの趣味はないって!!」
手を左右に振り、必死に否定する。
少女はそんな莉人を無視してデスクの上に置いてある書類に目を通していた。
「もう気がすんだか?」
「あ、はい。スンマセン」
少女は顔を上げ、莉人を見据えた。その鋭い目線に莉人はごくりと息をのむ。
「まずお前が一番気にしているここだが、『魔法学園アナスタシア』。つまり魔法使いの学校だ。そして私はこの学園の長だ。したがって私の言葉は絶対だ」
「…………………………はぁ?」
莉人は明らかに理解出来ていないという顔をしている。
「魔法?長??……出来れば、もう少し詳しく――」
「説明すると長くなる。何より私が面倒だ」
困惑する莉人を少女もとい学園長は冷たく突き放した。
「徐々に学んでいけ」
「でも――」
まだ納得していない莉人はじろりと睨み付けられて黙らざるを得なかった。
「……わからないことはそいつに聞くといい」
「え?」
学園長の目は莉人の足元を見ていた。
莉人が下を見ると、そこにいたのは小さな黒猫だった。