永久の灯火†久遠の祈り
学校の中に入ってすぐのところに掲示板があり、小さな人だかりが出来ていた。

掲示板には一枚の紙が貼られていて、そこには『一年生は講堂へ』と書かれていた。

「講堂ってどこ?」

「多分入学式の会場だったとこじゃないかな」

心優が説明したが莉人はまだクエスチョンマークを浮かべていた。

「あ、そう言えば莉人は入学式出てないんだったね」

心優は莉人が昨日来たばかりだったということを思い出した。

「こっちだよ!」

莉人は心優に連れられて講堂を目指した。










講堂には真新しい制服に身を包んだ生徒たちが集まっていた。

「壱夜たちはまだ来てないみたいだね」

心優が広い講堂を見渡しながら言った。

「そうみたいだな。……あ」

莉人も周囲を見ていると、ある人物を発見した。

ボサボサ頭に青い目の男。

それは、莉人をこの学園に連れてきた張本人だった。

「あの男……」

「男?」

莉人がある方向を見て固まっているので心優は首を傾げていた。

「ここで会ったが百年目ー!!」

「え、莉人ってそういうキャラだった!?」

突然走り出した莉人に心優は唖然としていた。



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