永久の灯火†久遠の祈り
「そうか……。折角稀少なFランクと出会えたのに初心者なんじゃ話にならないな」

京一が残念そうに肩を落とした。

「だったら俺が相手になりましょうか?」

倫縷が相変わらずの読めない表情で京一に提案した。

「坂城なら文句なしだな。こっちも全力でやるからお前も手抜くなよ?」

「良いですけど、怪我しても知りませんよ?」

「言ってくれるじゃねーか!」

京一は、倫縷の自信にニヤリと口元を歪めた。

「止めはしないが、ここではやるなよ。やるなら実習室に行け」

傍観していた芝が口を開いた。

「楠木は手加減してたから止めなかったけど、お前たちに本気出されたら壊れるかも知れないからな」

芝は京一と倫縷の方に目線を向けた。

「大怪我だけは勘弁してくれよ。じゃあな」

去り際に莉人の頭をぐしゃっと撫でて芝も講堂から出ていった。

「さて、俺たちも実習室行くか」

京一の掛け声で莉人たちも移動を開始した。



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