永久の灯火†久遠の祈り
訓練棟の外観は古い円柱のような棟になっている。
外壁には蔦が絡まり、かなり老朽化しているように見えるが、魔法がかけられているため、使用するには全く問題無さそうだ。
訓練棟に入ってすぐ目につくものは、壁に掛けられたいくつもの鍵。
「さーてどの部屋が空いてるかなー」
京一は楽しそうにその鍵を見ていた。
「随分楽しそうだな」
「仕方ありませんよ。自分より遥かに強い相手と手合わせするのは久し振りですから」
莉人にそう返した紗奈も京一に負けず劣らず楽しそうに微笑んでいた。
「ラッキー!506が空いてる」
京一は鍵を取ると足早に目の前の螺旋階段を上り始めた。
倫縷、壱夜、心優が京一の後に続くなか、莉人だけは階段を上るのを渋っていた。
「どうかしました?」
紗奈は動こうとしない莉人に心配そうに訊ねた。
「506ってことは、そのー……」
「五階の六番目の部屋です」
その言葉を聞いた莉人はがくりと肩を落とした。
「五階分も上るのか……」
どうやら階段を上ることに不満を抱いていたようだ。
外壁には蔦が絡まり、かなり老朽化しているように見えるが、魔法がかけられているため、使用するには全く問題無さそうだ。
訓練棟に入ってすぐ目につくものは、壁に掛けられたいくつもの鍵。
「さーてどの部屋が空いてるかなー」
京一は楽しそうにその鍵を見ていた。
「随分楽しそうだな」
「仕方ありませんよ。自分より遥かに強い相手と手合わせするのは久し振りですから」
莉人にそう返した紗奈も京一に負けず劣らず楽しそうに微笑んでいた。
「ラッキー!506が空いてる」
京一は鍵を取ると足早に目の前の螺旋階段を上り始めた。
倫縷、壱夜、心優が京一の後に続くなか、莉人だけは階段を上るのを渋っていた。
「どうかしました?」
紗奈は動こうとしない莉人に心配そうに訊ねた。
「506ってことは、そのー……」
「五階の六番目の部屋です」
その言葉を聞いた莉人はがくりと肩を落とした。
「五階分も上るのか……」
どうやら階段を上ることに不満を抱いていたようだ。