永久の灯火†久遠の祈り
観客たちがそんなやり取りをしている一方で、戦闘中の二人は互いに間合いをとり睨みあっていた。

「坂城の武器は刀か」

「そう言う先輩は武器出さないんですね」

具現化させた刀を構え倫縷が京一に尋ねる。

「手加減してやってるんだよ」

「後悔しても知りませんから」

今度は倫縷が動いた。

「―影と共にありし虚ろなる空間―」

倫縷は手をかざして呪文を唱える。すると京一を中心に、広範囲に渡って魔法陣が浮かび上がった。

「っ!!」

「簡易ではありますが威力は最大まで伸ばしてあります。喰らわないように気を付けた方が賢明ですね。飛び散れ『ヴァニッシュ・フロウ』」

発動の合図で空から小さな黒い光が舞い降りてきた。そのあまりの美しさに目を奪われる。



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