永久の灯火†久遠の祈り
「失礼しまーす」

学園長室に辿り着いた莉人はノックもせず勢いよくドアを開けた。

そしてそのまま目を見開き固まってしまった。

目の前にいる二人の人物に驚いているのだ。

「莉人!」

莉人の姿を見て女性が駆け寄り、抱き締めた。

「……母さん。父さんも」

「莉人」

母親は一度放し、莉人の顔を正面から見つめた。

「無事で良かった」

「あぁ、本当に」

安堵の表情を浮かべる母親に、父親もほっとしたような顔をしていた。

「二人も無事で良かった」

莉人も両親が無事だったことに胸をなで下ろした。

「変な奴らに家が……」

そこまで言って次の言葉が続かなかった。

肝心なことに気づいたからだ。

「どうしてここに?」

その質問に二人は目を伏せ答えなかった。



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