永久の灯火†久遠の祈り
「つまり、その真魔派とアタラクシアって奴らは敵ってことでいいのか?」

「敵か味方かと聞かれれば、敵だろうな。現にあの日真魔派はお前を消そうとしていた」

あの日と言われ、莉人は一瞬いつのことかと考え込んだが、黒ずくめの二人組に襲われた時のことだと悟った。

もしあの時芝が助け出さなければ、莉人も家と一緒に跡形もなく消えていたところだった。それを想像すると身震いがする。

「それから」

その様子を見て、学園長は付け足した。

「自分が『崇高なる双翼』であることは他言しない方が身のためだぞ」

「え?何で?」

学園長は何も言わず、真剣な目を向けるだけだった。



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