4月1日
「続いて、副隊長を紹介するよーー」
隊長の緩い言葉でその人は静かに前に出て、私を見据えた。
そこで、遊馬を初めて見たのだった。
「副隊長の落合だ。よろしく」
低い声でそれだけ言うと、また、後ろへ戻った。
「もうちょっと、言うことあるだろー遊馬ぁ」
笑って、友亮が野次を飛ばす。うるさい、と遊馬が静かに言った。
あんな人、いたっけ?ひそかに私は思っていた。
きっと、あまり前に出てくる人間ではないのだろう。だから、私も気付かなかったのかもしれない。印象に残ったのは、ユウマ、と呼ばれた副隊長の片眼が青かったことだった。
「はい、えーっと、俺は友亮といいます!分からないことは俺に聞いてな、真海。よろしくー」
友亮が言うと、みんなが笑った。元気のいい子だなあ、と思った。友亮はどうやらこの班のムードメーカーらしかった。
「僕は幹太です。仲良くしようねー真海ちゃん。よろしく」
穏やかな雰囲気の幹太は、にこっと微笑んでペコリと頭を下げた。つられて私も頭を下げた。
「私は千華といいます。この班にやっと女の子が来てくれてとっても嬉しいです!よろしく、真海」
この班で私を除けば唯一の女の子らしかった。しっかりしてそうな明るい子だった。
「よろしくお願いします!」
私が言ったら、みんな拍手してくれた。楽しそうな班だなあ、と思った。
隊長の緩い言葉でその人は静かに前に出て、私を見据えた。
そこで、遊馬を初めて見たのだった。
「副隊長の落合だ。よろしく」
低い声でそれだけ言うと、また、後ろへ戻った。
「もうちょっと、言うことあるだろー遊馬ぁ」
笑って、友亮が野次を飛ばす。うるさい、と遊馬が静かに言った。
あんな人、いたっけ?ひそかに私は思っていた。
きっと、あまり前に出てくる人間ではないのだろう。だから、私も気付かなかったのかもしれない。印象に残ったのは、ユウマ、と呼ばれた副隊長の片眼が青かったことだった。
「はい、えーっと、俺は友亮といいます!分からないことは俺に聞いてな、真海。よろしくー」
友亮が言うと、みんなが笑った。元気のいい子だなあ、と思った。友亮はどうやらこの班のムードメーカーらしかった。
「僕は幹太です。仲良くしようねー真海ちゃん。よろしく」
穏やかな雰囲気の幹太は、にこっと微笑んでペコリと頭を下げた。つられて私も頭を下げた。
「私は千華といいます。この班にやっと女の子が来てくれてとっても嬉しいです!よろしく、真海」
この班で私を除けば唯一の女の子らしかった。しっかりしてそうな明るい子だった。
「よろしくお願いします!」
私が言ったら、みんな拍手してくれた。楽しそうな班だなあ、と思った。