4月1日
夕夏さんが扉をキィーっと開ける。
「さあ、どうぞ。中へ」
にこっと笑って夕夏さんは私を建物の中へと先導した。
「うっわ・・・」
そこで見たものに私は愕然とする。漫画や映画で出てくるような秘密要塞のようだった。大きなコンピューターの画面になにやら日本の周りの地図とか、日本近海の海の様子などが映っていた。
「ふふ・・驚きましたか?」
「そりゃそうですよ!こんな所見たことないですもん」
「バレたらいけませんからね」
そう言って夕夏さんは笑った。バレたら・・って、やっぱり秘密基地みたいな所らしい。
『夕夏さん!』
なにやら軍服を着た若い男の人が夕夏さんを引き止めた。
『あの、これってどうすれば・・・』
なにやら相談している。ずらっと文字が並んだ資料に目を通しながら、夕夏さんは細かい指示を出していっているようだ。私はうっとりしてそれを見つめていた。相談していた人が私を見た。
『あの、この人は・・・?』
「ああ、中川真海さんだよ」
『えっ!あの?』
その人は心底驚いた顔を私に向けた。
「じゃあ、これで。署長に連絡しなきゃならないから」
夕夏さんはそう言ってまた歩き出した。というか、あの人の私を見た時の驚き方とか言っていたことが気になる。「あの」って私のことを何で知っているんだろう。
「さあ、どうぞ。中へ」
にこっと笑って夕夏さんは私を建物の中へと先導した。
「うっわ・・・」
そこで見たものに私は愕然とする。漫画や映画で出てくるような秘密要塞のようだった。大きなコンピューターの画面になにやら日本の周りの地図とか、日本近海の海の様子などが映っていた。
「ふふ・・驚きましたか?」
「そりゃそうですよ!こんな所見たことないですもん」
「バレたらいけませんからね」
そう言って夕夏さんは笑った。バレたら・・って、やっぱり秘密基地みたいな所らしい。
『夕夏さん!』
なにやら軍服を着た若い男の人が夕夏さんを引き止めた。
『あの、これってどうすれば・・・』
なにやら相談している。ずらっと文字が並んだ資料に目を通しながら、夕夏さんは細かい指示を出していっているようだ。私はうっとりしてそれを見つめていた。相談していた人が私を見た。
『あの、この人は・・・?』
「ああ、中川真海さんだよ」
『えっ!あの?』
その人は心底驚いた顔を私に向けた。
「じゃあ、これで。署長に連絡しなきゃならないから」
夕夏さんはそう言ってまた歩き出した。というか、あの人の私を見た時の驚き方とか言っていたことが気になる。「あの」って私のことを何で知っているんだろう。