素直になれないっ
       ,,


「///それは私とあんたが学校で知り合いって事がばれないようにするためよ!あんたは学校で不良になんだからそんなやつと知り合いってばれたら最悪だからよ!!///」
 
 うわ、少しこれは痛いな・・・
 
 でも俺が問詰めたのがいけないし。

「ふーん、そっか。なら気が向いたら言ってね」

 なるべく幸ちゃんを傷つけないように笑って言う。

 すると幸ちゃんは俺のシャツの袖をにぎってきた。

「ごめん・・・言い過ぎた・・・ただ恥ずかしいだけなの・・・今のは忘れて」

 正直言って驚いた。
 
 謝ってくれることはいつもそうだけど袖にぎられるのは初めてだ。
 
 やばい・・・俺の理性が。
 
 でも我慢だ!!
 
 今は幸ちゃんを泣き止ませないと。
 
 大丈夫だから。泣かないで。
 
 俺は幸ちゃんの頭を優しくなでた。
 
 向かい合わせで座っているからなんか緊張するけど。
 
 幸ちゃんは俺の肩に頭を置いて小さな声で『ごめんね』と言ってくれた。
 
 なんだよほんとに・・・かわいすぎる。

 反則だ・・・

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