素直になれないっ
 ガラガラッ

「あっ、やっぱりここにいた」

「どうした凜。また何かあったんだろ?」

「うん、流石ね。碧には何でもばれちゃうのね」

「当たり前だ。お前は何かあったら必ず早くここに来るからな。今日はどうした?」

 よくありすぎてかさらっと私に聞いてくる。

「あのね・・・何てゆーんだろ、こう例えで言うと
 毎日部屋に来るお隣さんがいるの 
 年下ですっごく嫌いなはずなのにその人に触れられるとドキドキして、もっとそばに居 て欲しいって思っちゃうの。
       どうしてなのかな・・・」

「・・・クスッ、・・・凜それは“病気”だ!!」

 へ?・・・どういうこと!?

「えっ、病気!?そんな!ねえ、それは治るの?」

「んー、それはわからんな。まあ、原因がわかったら俺に相談しな、力になれるよ」

「えー・・・、わかった。ありがと」

「クスクス・・・うん」

 なんか碧おかしいけど・・・
 
 信じていいわよ!うん!

 病気なら病院に行った方がいいのかな・・・?
 

 でも、この時私は気付かなかった 碧の不敵な笑みに。

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