素直になれないっ
 ~凜~

「失礼~しま~す」

 聞き慣れない声が聞こえる。 

 呑気にあの3人が入ってきた。

「ちょっとあんた達、ここに来るまで何分かかってんのよ!」

 少し厳しめに言う。(ツンツンモードに入っています)

「え~、い~じゃないですか~少しくらい」

「先輩の言うことには早く行動しなさい」

 ゆる~く山本祐が言う。

「きびし~」

「まあいいじゃないか。凜そう焦るな」

 碧が入ってなだめる。

「でも・・・」

「まだ可能性が無くなったわけじゃない。だろ?」

「・・・わかった」

「さっすが会長。話がわかるね~」

     イラッ

 我慢よ凜。

 抑えなきゃ。

「んで、ここに呼ばれたからには俺達なんかあるんすか?」

 いきなり東雲が近くに来て言い出した。

 ち、近い・・・

 心臓がバクバクしてる・・・

 頭が爆発しそう・・・

「あっ、当たり前でしょ!用が無いのに・・・呼ぶもんですか!」

 恥ずかしくて、碧の後ろに隠れながら言う。

「そうそう、この前君たち北高の生徒ともめ事起こしただろ?その事で呼んだんだ。」
 すかさず碧が助けてくれた。

「まあ、そですね」

 冷静に石田啓士が言う。

「だから今日謝罪しに行くぞ」

「・・・わかりました」

 案外この人は聞き分けがいいわね。

 まあ、とりあえず話は伝わり放課後出陣することに。



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