素直になれないっ
 ふう・・・なんとかあいつに会わなかったわ。

 私は門を出てちょうどバス停に着いたらバスが来たから乗った。

 いつもの様に紙を取り、空いてる席を探した。

 あ、あった。

 私は空いてる席に腰を掛けて一息ついた。
・・・が

「ねえ、君かわいいね。どう一緒に遊ばない?」

「えっ?」

 誰この人?てか酒くさっ。

 おそらく隣に座っていただろう中年のおっさんが言い寄ってくる。

  ギュッ

「なあ、いいだろ?」

 いきなり私の腕を掴んできた。

「やっ、放して・・・」

 私の願いとは裏腹にどんどん強くなる手の力。

 振りほどけない。

「おいおっさん」

 上の方から声がし、静止が掛かる。
 
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