素直になれないっ
 ほら、やっぱり東雲達は悪くない。

「あと僕達は手出してませ~ん」

「信じる信じないは先輩達次第ですけど・・・」

 みんな少し悲しそうな瞳をしている。

 きっとあたし達が信じてくれないって思ってるのかな・・・

「大丈夫よ。話してくれてありがと。ほんとにやってないのね?」

「はい」

「ならいい。後はあたしと碧に任せて」

「ああ、心配するな。話はまるく治めてみせる」

「先輩・・・じゃあ、任せちゃいま~す」

「お願いします」

 みんなの顔に笑顔が戻った。

 なんだかあたしも笑顔になる。

 そのまま歩いていると東雲があたしの耳元に顔を近づけた。

「無理しないでね、凛」

 小さく低い声でささやかれて、

 聞きなれてない声で、

 不覚にもドキドキして、 

 耳が熱くなる。

「あれ、先輩顔赤いですよ」

 山本が嫌なところをついてくる。

「う、うるさい!」
 
 東雲を見ると笑っていた
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